インプラントとは
インプラントとは、歯が抜けたところの骨の再生を待ってそこに人工の根を埋め込んでその歯根の上に冠を被せる方法です。人工歯根には、骨と親和性が良く、アレルギーをほとんど起こさないチタンが使われています。
- 特徴
- 元の自分の歯とほとんど同じように噛めます。
両隣の歯を削る必要がなく、またインプラント自身で歯を支えるので負担をかけることもありません。
取り外しの入れ歯に代わって、固定式の入れ歯を入れることも出来ます。
又、審美性にも優れ、噛む機能が回復することで、食べる楽しみなどの満足を得ることが出来ます。 - インプラントを入れたら部分義歯でタコもナマコも噛めた
- 私は下顎の自分の歯は左の犬歯1本しかありません。
あとは部分入れ歯でこの10年間過ごしてきました。
その間、タコとか、ナマコとかは当然噛めなくて口に入れることを諦めていました。
ところが、最近、総義歯や大きな部分入れ歯の患者さんに左右1本ずつインプラントを入れ、義歯にマグネットを付けて、義歯が外れない様にしてあげると、固い物でもなんでもよく噛めるようになったと言われました。
これはインプラントとマグネットとの吸着によって入れ歯が外れなくなり、動かないことにより咬みあわせも安定した上に、インプラントが噛む圧力を受け止めるため固い物でも噛めるようになったと考えられます。
そこで、私も左右の奥歯の部分に1本ずつと、右の犬歯の部位に1本,計3本を埋め込みました。
そして入れ歯にマグネットを付けて噛んでみると確かに入れ歯は安定して硬いものでも何でも噛めました。
それで、すし屋に行って、タコとナマコを、恐る恐る食べてみたところ、よく噛み切れました。そこで、アワビにも挑戦してみましたらこれも無事食べることができました。
何年も忘れていた味がよみがえって、若い時の歯がよみがえったような感動を覚えました。
過去において、インプラントをした患者さんも、年がたつにつれて、自分の歯が虫歯や歯周病によってなくなり、インプラントだけが残り、歯が無くなったところは部分入れ歯になるケースが増えてくると思われます。
そう言うときでもインプラントの部分にマグネットを置き換えれば、以前に入れたインプラントも再利用できます。しかも取り外しが出来ますから清掃も簡単です。 - 歯を1本だけ失った場合
"失われた1本の歯根の代用品"としてインプラントを1本だけ使って失った歯の部分を修復する方法は、最も洗練された治療方法であり、審美的にも満足のいく結果が得られます。1本のインプラントによってあたかも自分の天然歯のように自然に感じられます。顎骨の委縮の心配もなく、本来の骨量を維持出来ます。ブリッジを入れる時のように健康な隣の歯を削る必要がありません。- 数本の歯を失った場合
この場合もインプラントが理想的な解決法となります。数本のインプラントを歯のない部分に入れ、これを土台としてへッド部にブリッジをかぶせます。- 歯のない部分が広い場合
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臼歯が失われた場合、従来は取り外し式の部分入れ歯で交合機能を回復させてきました。
これに対し、インプラントなら天然歯と同様の感覚の固定式人工歯を入れることが出来ます。 - 歯がまったくない場合
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2点支持法下顎の歯が1本も無い場合の修復には、インプラントがよく利用されます。インプラントとマグネットを組み合わせることによって、その上に取り外し式の総入れ歯をしっかりと固定することが出来ます。
4点支持法
上顎の総入れ歯で口蓋の奥が原因で吐き気がするような場合はインプラントとマグネットを組み合わせることにより吸着が良くなり、奥の義歯床をくり抜く事が出来ます。